みぃ依存症

W不倫中の小心者の40代男です。

妄想みたいだけど、現実。

帰結がどうなるか本人にもわからない。どうなることやら楽しみ!


ゲスなので興味ない方はスルーしてください。

初逢瀬

約束した日、約束した場所に30分ほど早め着くように向かう。


正直緊張している。
駅に着いてからも「もうすぐ着く。」とメールを入れた。


柄にもなく緊張しているので落ち着く時間がほしかった。
即、返信のメールがきた。



みぃ「早いね。今、まだ家。準備して急いでいくから。」



たぶん、あと小一時間くらいかかるだろう。
昼間に、もより駅でスーツを着て立っている姿を知り合いにみられるとまずいといった、後ろめたい気持ちがあった。


駅前はずれのパチンコ屋に入って人の少ないシマの端っこの台に座ってタバコに火をつけた。
千円でできるだけ、ゆっくり打つ。


人の目を避けながら、自然体を装いつつ、玉をはじき続ける。


いいこと(?)は続くのかw


大当たり!!


しかも「確変」ですか!


すっかり、緊張もほぐれ上機嫌になったところにメールが。



みぃ「着いたよ。今、どこ?」



時計を見るとまだ20分しかたっていない。


「出かける準備しててくれたのかな?」


待つのが苦手だから少しうれしい。


パチンコは中断。急いで換金しながら、メールを打った。



マイ「了解。すぐに向かいます。どこにいますか?」


みぃ「駅の北側で待ってるね。」



おっきなツバのかわいい麦わら帽子をかぶったみぃさんは目立った。
ゆっくりと近づいた。



マイ「来てくれてありがとう。」


みぃ「うん。暑いねえ。体調大丈夫?どこ行く?」


マイ「話はあと。喫茶店とかだったら、お互い知り合いに見られたら困るやん。」


みぃ「じゃあ、どうするの?」


マイ「カラオケBOXとかで大丈夫?」


みぃ「あたし、歌えないよう!」


マイ「いや(笑)BOXは歌わなきゃいけないってことはないんだけど。」



昔からちょっと「ん?」と思うところがあったことを思い出した。



みぃ「うん。まかせる。」



近くのBOXに入って向かいあって座る。
ハイボールと烏龍茶が来るまでの間、沈黙。



みぃ「今日ね、4時半には帰らないといけないの。いい?」


マイ「いいよ。家族大事だからね~。そんなの気にしないで。」


みぃ「ありがと。やさしいね。」



そのあと30分ほどお互いの家族のことや近況報告をした。



わかったことはみぃさんの夫婦仲はあまりうまくいってなくて、ちょとしたDVもあるらしい。
その上、舅とも合わない。


レスは1年ぐらい。内緒で実家の支援を受けて、子どもが独立したあと、一人で暮らすための棲家の準備も始めているとのこと。


何の苦労もなく幸せに暮らしていると思っていた。
そんなつらい思いとバイタリティがあるとは思わなかった。



うちの家庭は結婚後ほぼレスで子どもがいるのも不思議なぐらい。僕のちょっとした障害で上手くいかない。だから、子どもができたことは奇跡なのだ。


まぁ、一線を越えてない(?)つもりの12〜3年前のこともあり、今も拒否られている。


あと、同居しているうちの両親と妻は絶縁状態。・・



こんな暗い話が途切れると、いつのまにか沈黙・・・
どれくらいの時間の沈黙かわからない。


いつの間にかみぃさんと隣り合わせに座って、恋人握りでてをつないでいた。



なきそうな顔をかくすように下を向いたままのみぃさん。



マイ「キスしていい?」



つい、口から出た。


キスに全然自信がないのに自分から言いだしたのは下心があったのだろう。
でも、この言葉を発した自分に驚いたのも本心。



みぃ「う・・・うん。」



ぎこちなく唇をよせたところ、肩と腰に手を回してきたみぃさん。
舌も絡めてきた。


何分たったのかわからない。ほんの数秒だったののかもしれない。


リードされたまま、ついていくのが必死だけど心地いい。


てを胸にあててみた。びっくりしたようにおしかえされた。



マイ「ごめん、つい。」


みぃ「びっくりしだけだよ。マイちゃんだったら・・マイちゃんのキス好きっ!」


マイ「場所変えよっか?」


みぃ「あまり時間ないけど・・いいよ。」



キスの途中から自分が何言ってるのかわからない、何がおこっているのかわからない。
声も震えてうわずっている。



こういうシュチュエーションを妄想したことは何度もあるけど、現実となると頭の中は真っ白になってしまう。
恋愛小説の女の子の描写が、40代半ばのおっさんの身の上に起こっている。


後ろめたい気持ちとパニックをもつれて、店を出て、タクシーで部屋へ向かう。



そこは、今でこそ名前はかわっているけど、27年前に一緒にいったことのある部屋。


はじめはぎくしゃくしながらも、一緒にシャワーを浴びて・・・


障害があるため、最後まではいけなかったけど、いちゃいちゃしながらいろんな思い出話をした。


部屋をでるとき、僕の名前を呼びながら、いっぱいのキスをくれた。



みぃ「もう少し。もうちょっと。もう少し。」
みぃ「かえりたくないよぉ。」



かわいい。そして、いとおしい。



マイ「最後までできなくてごめん。」


みぃ「ううん。ありがとっ。マイちゃん好きっ!」



大通りにでるまで、てをつないでた。


みぃ「また、連絡してね。マイちゃんの奥様に今度ばれたらホントに大変だから。今度こそ事実だもんね。だから、あたしからは連絡しない。まってるよ。」


そんな気遣いをしてくれるのが、すごくうれしかった。
そして、いつのまにか27年前の自分に戻っていた。


と、同時に、不倫ってこんなにハードルが低いのかと思った。後ろめたさはいつのまにかいなくなっていた。



・・・初逢瀬は終わり、近くのスーパーマーケットを目指してみぃさんは去って行った。



今日の彼女の本心はわからない。



一時の気の迷いか、何かのはけ口だったのか、メールをしたときから何かを求め、決心していたのか。



別れたあと、いつのまにか後ろめたさもどってきていた。と、同時に何かはわからない漠然とした恐怖が芽生えた。
そして、次に会って、今日のできごとはなんだったのか、どんな気持ちでそうなったのか、彼女に聞くまで、そもそもそんなことを聞いていいものなのかわからないモヤモヤした感情がずっと心の奥に住むようになっていた。


そして、僕も病院へ向かった。



10日後、天罰?がわが身に降りかかり、それが、次のプロローグになるとは・・