始まり
四十代も半ばを過ぎると身体のあちこちに歪みが出てくる。
持病持ちで入院や病欠があるため、7月期の人事異動も期待できず悶々としている日々。
6月半ば、仕事を早退して定期的に通っている一駅向こうの病院は駅前商店街の一番端。
商店街は毎年恒例の七夕イベントでいたるところで、笹に飾られた短冊が風に揺れている。
12~3年ほど前。
19歳のとき、3か月ほど付き合ってた「みぃ」さんと再開した。そのとき、メアド
を交換して、お互いの近況報告や会いたいね、とかいい雰囲気になり、会う約束をし
た。
ある日、酔って帰宅した。
不覚にもロックをかけていないケータイを食卓にほりだして寝てしまった。
その2~3週間後のとある土曜日。
妻と喧嘩をしたとき、みぃさんとのメールを突っ込まれ、こっちは茫然。あせった。
まさか見られていたとは・・・・
ケータイを取り上げられ、目の前で、"バキッ"
いわゆる修羅場。
翌日、妻はこどもを連れて実家に。
明日の月曜日、どうしてもはずせない仕事があるため、ケータイショップへ。データ
の復旧とか何やかやで一日がかりでケータイは元通りにした。
その後、妻に詫びを入れて、みぃさんとは絶対に会わないと約束し、何とか元サヤ。
七夕の短冊飾りを見ていると27年前、一緒に歩いたみぃさんを思い出した。
どうせメアドは変わっているよな、と思いないがらも、ふと、一言だけメールをしてみた。
マイ「久しぶり。元気にしてる?」
診察中にまさかの返信が!
みぃ「マイちゃん?(当時、みぃさんからそう呼ばれてた。)ほんと、久しぶり。
元気にしてた?会いたいね。」
メアド変わってなかった。12~3年前、何の連絡もせず、会う約束を破ったことについて何にもふれていないメールがうれしかった。
いい年したおっさんが、年甲斐もなく、ときめいてしまった。
マイ「今度の〇曜日、通院のため早退する。〇〇駅に〇〇時ごろ行くから来れたら来
て?」
みぃ「うん。いけたら行く。」
・・・1月半前の1通のメールで今、こんなブログを書くことになるとは思ってなかった。
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