お見舞い!!再び 【入院の日々その2の続き】
約束の5分前、メールが入ってきた。
みぃ「ついちゃた。検温終わったら降りてきて。」
検温と血圧測るの30分もかからないって(笑)
あいかわらずである。
マイ「もう1階にいるよ。今どこ?」
みぃ「コンビニのあたり。」
マイ「行くよ。」
お互いの携帯番号は教えあっていない。メアドもフリーのを使っている。
12~3年前の教訓の賜物(?)である。
面倒臭いがそれが安全だと思っている。
顔をみて声を聴くのは、5日ぶり。
予定どおり、下見したベンチまで離れて歩いていき並んで座った。
今度はびったりと引っついて座っても大丈夫だ。
みぃ「体調だいじょうぶ?痛くない?」
マイ「大丈夫。確定じゃないけど明日の血液検査の結果がわるくなければ、月が変わればでられるよ。」
みぃ「ぜったい大丈夫だよ。よかったね。」
マイ「で、その週は自宅療養ってことで、その週は家でゆっくりする。仕事復帰はその次の週かな?」
みぃ「また、会えるね。」
マイ「そだね。」
今日は会話が弾む。その間、例のリードされるキスをいっぱいされた。
片手はつなぎ、反対の手で僕の幹部とか身体を撫でてくれている。
突然、カバンから猪の形のストラップをふたつ出して見せてくれた。
マイ「なにそれ?」
みぃ「近くの〇〇神社でもらったお守り。ひとつはマイちゃんで、もうひとつはあたし。」
みぃ「たしか、マイちゃん、猪年でしょ。私も一緒。元気になりますようにってお祈りしてきたの。で、おそろいでしょ。」
・・・・同級生なんだから、干支は一緒に決まってるし、なんで干支のストラップがお守りなのか・・・しかもおそろいなんて何の意味が・・・・
まあ、心配してくれているので、とりあえず、ありがとうって返事した。
みぃ「でもあげない。」
・・・・はあ?である。
マイ「なんで。」
みい「だって、毎日子どもさんが来て、着替えとか荷物みるんでしょ。お守りとかが増えてたらバレるじゃん。」
なるほど、それになり考えているんだ。
みぃ「だから、あたしがずっと持ってる。」
キュンとくる一瞬である。あいかわず、少々天然ではあるが・・・・
時間がたつのは早く21時が回っていた。
マイ「そろそろ9時だしもどらないと。消灯前に看護師の巡回があるかもだし。」
みぃ「なんで。まだいいでしょ。じゃあ、1回、病室に戻ってまたおりてきてよう。」
マイ「そんなむちゃな。それこそ、抜け出してるのばれるわ!」
みぃ「えー。」
また、少し泣きそうになった。
こっちからキスした。
キスをしながら、
みぃ「マイちゃんのキス大好き。マイちゃん、マイちゃん・・・」
すごくいとおしい。
いいタイミングで帰りがけのほかの見舞客の声が聞こえた。
マイ「人がきたよ。ほら・・・」
あせって離れるみぃさんのしぐさはすごくかわいかった。
今日はバイク置き場の近くまで送っていった。
退院したら連絡することを約束させられた。
病室に戻るにはナースステーションの前をとおらなければいけない。
担当看護師と目があった。
いつも抜け出した後は、いろいろ話しかけてくる看護師。
目があったとき、意味ありげな微笑みだけだった。
そして、ベッドにはすでに就寝前にもってくるはずの薬がおかれていた。
その日、就寝前の巡回はなかった。
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